ニホンリスの大好物、オニグルミは、日本だけにしか生息していない樹木です。
カシグルミとかヒメグルミとか、日本には数種類のクルミの木がありますが、殻の厚さと固さにかけては、右にでるものはないと言われているのがこのオニグルミです。
ではそんなオニグルミって、どんな植物なのでしょう。
繊細なオニグルミ
オニグルミはとても繊細な木です。
ニホンリスは、貯食という習性によって、オニグルミをいろいろなところに埋めて回ります。
わがKazusaの森も例外ではありません。
見ていると、すごい勢いでオニグルミの実を埋めて回っています。
そして、それが一冬越した春に芽吹きます。
あちこちで芽吹いたオニグルミですが、それがスクスク生育するにはいろいろな条件が必要になります。
ほとんどのものが立ち枯れて、実をつけるほどに大きく成長できるまでに残るものはどれくらいあるでしょう。
オニグルミの仮果
オニグルミが木になっているのって、こんな感じです。
最初は黄緑色の実ですが、それが徐々に熟してくると茶色になってきます。この実を「仮果」といいます。この仮果の中に「核果」という、よくショップで売られている姿のオニグルミがくるまれています。
さらにそれを割った中に「仁」という、美味しい実がつまっているのですね。
オニグルミが大好きな仲間
このオニグルミが大好きな森の仲間、ニホンリスのほかにいるのです。
そう、アカネズミです。
じゃあニホンリスとアカネズミ、どっちが食べたの?って思うかもしれませんが、それが分かるんです。
食痕で…。
これがニホンリスの食痕です。
そしてこれがアカネズミの食痕です。
アカネズミは、とても小さくて、オニグルミを手に持つことができません。
だからオニグルミの上におおいかぶさって、カリカリとかじるのです。
その結果、オニグルミの両脇にかわいい穴があくのですね。
この記事を書いた人: Kazusa