猫の目の秘密知ってる？

猫は暗闇で目が光る

猫の目が暗闇できらりと光るところを見たことがあるでしょうか。

猫の目が光る理由は、反射している光です。

猫の目は、網膜の後ろにタペタムという反射板がついています。

猫の目が暗闇で光を受けると、タペタムが光を反射させます。

その結果、猫の目が暗闇で光ります。

反射した光を網膜に届けることで、猫は視野が明るくなります。

そして、暗闇でも見えるようになります。

人間の目は光を吸収し、反射することができません。

なので、猫のように暗闇では見えません。

猫の目は宝石のよう

猫の目は、吸い込まれるように美しい虹彩をしていますね。

猫の目をイメージして名付けられた「猫目石」という金色の宝石も存在しています。

先ほど申しました、猫の目の網膜の後ろには反射板が付いています。

目が宝石のようにキラキラ光って見えるのはこの理由が関係しています。

もう一つは、虹の虹彩という部分のメラニン色素の量です。

鮮やかな目の色は、色素が関係しています。

メラニン色素が少ないほど、青く見えます。

猫の目の色は、基本的に5色です。

青・緑・琥珀・銅色・ヘーゼルがあります。

その他にも、左右で異なる目の色を持つオッドアイも存在します。

日本では、オッドアイの猫は福を呼ぶ猫とされています。

招き猫より何倍も縁起の良いものと言われていますよ。

視野と視力について

見た目の美しさが素晴らしい猫の目。

見た目だけでなく、機能も素晴らしいものです。

猫の視野は250度です。

人間の視野は180度です。

普段私たちが見えている範囲よりも、猫は後ろの方まで見えていることになります。

広い視野は猫が狩りをするときに役立ちます。

視力の方は、0.2～0.3しかありません。

ぼんやりとしか見えていないようです。

しかし、動くものに対しては高い動体視力が働き、獲物を見逃しません。

猫と遊んでいると、猫じゃらしを素早く動かしてもすぐに捕まえてしまうのも動体視力が抜群に良いためでしょう。

このように猫の目は美しいだけでなく、機能的な面を持っています。

個々で目の色も形も違い、見ていて飽きません。

「うちの猫の目は、どの宝石に似ているかな」と見てみるのも楽しいですよ。

この記事を書いた人：倉田麻依