猫に合わせた音楽、自然の音など
猫は私たちの大切な家族ですが、私たちと同じように音楽を楽しむことがあるのでしょうか?
猫は人間の音楽に興味を示さないと思われがちですが、実は猫に合わせた音楽なら反応することがあります。
今回は、猫の音楽の好みや感性について紹介します。
猫に合わせた音楽とは?
猫に合わせた音楽とは、猫の聴覚やコミュニケーションに適した周波数やテンポを持つ音楽です。
一般的に、人間の音楽は猫にとってあまり魅力的ではありません。
人間の耳に聞こえる周波数は20~20,000ヘルツですが、猫の耳に聞こえる周波数は55~79,000ヘルツです。
つまり、猫は人間よりも高い音を聞くことができます。
また、人間の音楽は人間の心拍数や呼吸数に合わせたテンポが多いですが、猫の心拍数や呼吸数は人間よりも速いです。
つまり、猫は人間よりも速いテンポを好むかもしれません。
そこで、ある研究者が猫の聴覚やコミュニケーションに適した音楽を作成しました。
その音楽は、猫の鳴き声や鳥のさえずりなどを模した高い周波数や、猫のゴロゴロという喉の振動を模した低い周波数を含んでいます。
また、猫の心拍数や呼吸数に合わせたテンポになっています。
猫は音楽にどう反応する?
研究者たちは、猫に合わせた音楽と人間の音楽(バッハやフォーレ)をそれぞれ再生しました。
そして、猫の行動や表情を観察しました。その結果、猫は猫に合わせた音楽に対して、「有意な好みと関心」を示しました。
具体的には、スピーカーに寄ってすりついたり、頭を向けたり、喉を鳴らしたりするなどの反応が見られました。
一方、人間の音楽に対してはほとんど反応しなかったか無関心でした。
この研究からわかることは、猫は音楽に興味を持つことができるが、その音楽は猫の聴覚やコミュニケーションに適したものでなければならないということです。
もちろん、これはあくまで統計的な傾向であり、個体差もあります。
猫の音楽の好みや感性は、遺伝的要因や育った環境や経験によっても変わるかもしれません。
猫に合わせた音楽以外にも、猫が好む可能性のある音楽はあります。
例えば、自然の音やリラックスできる音楽などです。
また、あなたが好きな音楽を猫と一緒に聞くこともできますね。
ただし、音量や時間には注意してください。
猫の耳はとても敏感で、大きすぎる音や長すぎる時間はストレスになる可能性があります。
猫に合わせた音楽を聞いてもらうことで、猫の気分や健康に良い影響を与えることができるかもしれませんね。
この記事を書いた人:倉田麻依