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二ホンリスは体と同じくらいの長さの尻尾をもっています。
ふさふさしていて、いかにも気持ちよさそうな立派な尻尾です。
中には、けんかでもして毛がぬけてしまったのか、すかすかの尻尾になってしまったリスもいますが…。
二ホンリスにとって尻尾はとても大切なものです。
というのも、この尻尾には、いろいろな役割があるからなのです。
傘の代わりに…
雨が降ると、二ホンリスたちは尻尾を頭の上のほうにかざします。
そう、傘代わりにしているのです。
ふさふさで立派な尻尾をもっている二ホンリスは、十分に尻尾を傘代わりすることができますが、スカスカの、それも短くなってしまった尻尾のリスは、ちょっとお粗末な感じがします。
マフラーの代わりに…
雪が降るような寒い日は、二ホンリスたちはふさふさの尻尾を背中から後頭部にピタッとそわせます。
まるでケープやマフラーをつけているかのように。
みんな、こうやって暖をとっているのですね。
パラシュート代わりに…
二ホンリスたちの尻尾は、木から飛び降りたり、真下に向かって木の幹を伝って下りたりするとき、ふわっとふくらむのです。
これは、速度を落とすためです。
ことに高いところから飛び降りるときは、この尻尾がパラシュートの役割を果たして落下の速度をゆるやかにするのですね。
そうすることで、落下時の衝撃をやわらげてけがを防ぐのです。
ほんと、どこかにスイッチでもついているのではないか、と思うくらい、器用にふくらんだりしぼんだり…。
自然の中で生きる生きものには不思議がいっぱいです。
この記事を書いた人: Kazusa