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爪・鎖骨・歯が違う
イヌ科の動物には、犬・オオカミ・キツネ・タヌキなどがいます。
ネコ科の動物には、猫・ライオン・トラ・ジャガーなどがいます。
イヌ科とネコ科の動物には、どういう違いがあるのでしょうか。
イヌ科とネコ科は、どちらも乳で子供を育てる動物で、家畜化された歴史を持っています。
しかし、生活環境や獲物の狩り方に違いがあります。
今回は、イヌ科とネコ科に注目して、その違いを解説します。
違いその1:爪
・イヌ科は爪が出し入れできないが、ネコ科は爪を出し入れできる
爪を出し入れすることで、木登りや獲物への攻撃に役立ちます。
猫は木に登れますが、犬は木登りできませんね。
イヌ科は草原に出たので、木登りをしなくてもよくなりました。
爪は単純なスパイクとしての役割で十分だったのでしょう。
違いその2:鎖骨
・イヌ科には鎖骨がないが、ネコ科には鎖骨がある
鎖骨がないと、おもに抱きつく動き(腕の内転)が困難になります。
内転ができないと、木登りができません。
イヌなどの草原にでた動物はみな鎖骨が退化してなくなっています。
違いその3:歯
・ネコ科は犬歯がより発達している
・ネコ科は奥歯の数が少なく、裂肉歯しかない
肉食動物は、確実に獲物を絶命させるために犬歯が発達しました。
そして奥歯は、肉を噛み切るためにハサミのような構造をしています。
これを「裂肉歯」と呼びます。
イヌ科とネコ科では、犬歯・奥歯の大きさ・数にも違いがあります。
単独で狩りをするネコ科は、首を真っ先に狙います。
短時間で獲物を殺したいので、イヌ科より犬歯が発達しました。
イヌ科とネコ科は共通点もありますが、違いが多くありました。
イヌ科は群れで狩りをしますね。
ネコ科は一人で狩りをするので、イヌ科よりも狩りをするのに有利な体のつくりになったのかもしれません。
この記事を書いた人:倉田麻依