歩き方、柔軟性、爪に特長がある
猫は人間に親しまれる動物ですが、その体には不思議な生体機能が隠されています。
猫は夜行性で狩りをする動物として進化してきました。
そのため、その感覚や運動能力は人間とは大きく異なります。
この記事では、猫の不思議な体について紹介します。
猫の歩き方、柔軟性
猫の歩き方の特徴は、常につま先立ちで歩いていることです。
人間の足の裏と思われる部分は、実は猫の指の骨です。
肉球がクッションの役割をしています。
猫は爪を隠した歩き方をするので、音を立てずに移動できます。
そして、猫の体は非常に柔軟です。
背骨の骨は筋肉でつながっていおり、背中を伸ばしたり縮めたり、上に曲げたり、左右に揺らしたりすることができます。
肩関節の構造も、猫が前足を自在に動かせるようになっています。
猫の柔軟性は、高いところから落ちても足で着地することや、細い隙間に入ることに役立ちます。
猫の歯、爪
猫の歯は、肉食動物として肉を食べることに適しています。
犬歯は突き刺したり固定したりするのに使われ、臼歯は切り裂くのに使われます。
猫は咀嚼する歯がないので、食べ物を丸呑みするか細かく切るしかありません。
猫の歯は、鋭くとがっており強力な武器となります。
猫の爪は、深趾屈筋腱(しんしくっきんけん)という筋肉につながったひも状の組織が引っ張られて、飛び出す仕組みになっています。
猫は自分の意志で爪を出したりしまったりしています。
猫の爪は、獲物を捕まえたり傷つけたりするだけでなく、木や壁に引っかいて自分の匂いや爪跡を残すこともできます。
猫の感覚
猫は、暗闇やわずかな光でも動きをとらえることが得意です。
聴覚や嗅覚も発達しています。
猫の目は、人間の目よりも多くの光を取り込むことができるため、暗い環境でも見ることができます。
猫の耳は、人間の耳よりも高い周波数の音を聞くことができます。
ネズミや鳥などの、小動物の音を聞き分けることができます。
猫の鼻は、人間の鼻よりも嗅覚細胞が多いため、微かな匂いを嗅ぎ分けることができます。
猫の感覚は、狩りやコミュニケーションに重要な役割を果たします。
この記事では、猫の不思議な生体機能について、いくつかの事実を紹介しました。
猫はかわいいだけでなく、不思議な体をしていますね。
この記事を書いた人:倉田麻依