ジャーマン・シェパードドッグというとどんなイメージがありますか?
警察犬として勇猛果敢に仕事をこなす犬種。
近寄りがたい、咬む力が強い、飼い主以外は見向きもしない、そんな「怖い」というイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。
そんな自分も少々怖いというイメージを持っていました。
家にライくんが来るまでは。
シェパードの怖いというイメージを見事に覆し、お笑い犬としてりっぱに犬権を確立するライくんを紹介します。
ライとの出会い
娘がどうしてもシェパードを飼いたいと熱望し、自分でネット検索を駆使し、ブリーダーさんを見つけ出し家族総出でお迎えに行ったのがライくんです。
朝早く家を出発し、ほぼノンストップで片道400km強を走破し、ブリーダーさんのお宅へ。
他の兄弟と一緒にいたライくんの第一印象は「子狸」です。
色といいフォルムといい狸そのもの。
私たちの後を一生懸命ついて来るおチビさんが気に入り、家族になりました。
ジャーマンシェパードドッグの種類
種類ってそんなにあるの?と思われるかもしれませんが、大きく分けて2種類あります。
ショータイプと訓練タイプです。
ショータイプはその名の通り、ドッグショーに出場できるような、見た目の迫力と美しさに重点を置かれています。
対して訓練タイプは訓練を重点に置かれ、体格的にもショータイプよりは小ぶりです。
だからといってショータイプは訓練が出来ないというわけではありません。
個体差はありますが、訓練タイプより訓練が入りにくいといった傾向があります。
訓練に重点に置くのではなく、家庭犬として迎え入れるなら、見た目と性格を考慮してもショータイプがお勧めです。
しかしながらジャーマンシェパードドッグは大型犬で力が強く、いったん暴れると成人男性でも制御が難しいので、飼育管理としつけはしっかりとする必要があります。
独学でのしつけは事故の元になりかねないので、訓練所のようなしっかりとしつけをしてくれる所を利用するのが無難です。
ライくんの性格
ライくんは訓練タイプです。
娘がドッグトレーナーの卵で、訓練の不足部分は学校で補うことが可能な事、体格が小ぶりなので細い体系の娘にも制御がしやすい事、を考えて訓練タイプにしました。
ライくんは一見するとシェパードなので、初めての人や、ドッグランに行くと怖がられ避けれます。
悲しいけれど大型犬の事故が多発しているので仕方ありません。
でも、ライくんを良く知っている人はライくんの事を「シェパードの毛皮を被ったゴールデン(レトリーバー)」といいます。
それは人間大好きで、見る人見る人に「撫でて~」って寄っていくフレンドリーな子だからです。
多くのシェパードは、飼い主以外に興味を示しません。
お散歩中のシェパードに出会って「撫でていいですか?」と言ってもほぼ断られます。
けれどライくんは「撫でて~」と自分から撫でられに行きます。
そういう時は撫でる人間のほうに断られます。
小学生くらいの男の子は、果敢にも撫でる事にチャレンジします。
最初こそ撫でてもらっていましたが、撫でられるシェパードが少なすぎるので、ライくんを撫でるつもりで他のシェパードに挑戦し、撫でられないことを悲しむ子がいるのではないかと思い、最近は撫でる事をお断りしています。
ライくんとチワワ
ライくんの前に先住犬がおりまして、犬種はチワワです。
ライくんも我が家に来た当時はチワワと同じくらいの大きさでした。
チワワに育てられた(?)せいか、体が大きくなった今でもチワワが唸るとシュンとします。
それが他の家の犬でもです。
ある日ドッグランで遊んでいた時に、初めて会うチワワに怒られて、逃げ戻ってきました。
もちろんシェパードに会って怒られようものなら、ベンチの下に隠れます。
ベンチの下でブルブル震えています。
別の日はスーパー前にライくんを待たせて買い物をし、終えてライくんの側へ行くと、お母さんと5歳くらいの男の子がいました。
お母さんが「あの、このワンちゃんの飼い主さんですか?」と聞かれたので「ライくんがはずみで咬んだり、飛びついたりしたのかな・・・」といやな予感がしました。
娘「はい、飼い主です。家の犬が何かしてしまいましたか?」
お母さん「いえ。ワンちゃんがカラスに毛をムシられていまして。悲鳴をあげていたので家の子が追い払ったんですが、離れるとまたカラスが襲ってくるんです。家の子がずっと見張ってたんですけど、ワンちゃんの状態を見てあげてください」
娘「・・・・・」
カラスに襲われ5歳(位)の男の子に守ってもらうシェパードって・・・・
そんな事件があったので、娘はライくんを買い物に連れて行くのをやめようと誓いました。
初めてジャーマンシェパードを家族に迎える人へ
ジャーマンシェパードは本来、飼い主に従順で賢く人懐こい犬種です。
一度でも家族に迎えると最初の悪いイメージが覆ります。
そんな魅力を知ってもらいたいです。
でも、他の愛玩犬のように気軽にペットショップで購入できる犬種ではありません。
しっかりとしたしつけが必須だからです。
しつけだけしっかりとしていれば、他の愛玩犬と同じかそれ以上に愛おしい家族になります。
シェパードは結構ドジで鼻先をあちこちにぶつけたりします。
イメージとのギャップ萌えを楽しんでみてください。
この記事を書いた人:ポテママ